ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

エミリー・ワプニック 『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

エミリー・ワプニック 著

『マルチ・ポテンシャライト

 好きなことを次々と仕事にして、

 一生食っていく方法』

について書きます。

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いや~邦題をつけた方、

グッジョブ!です!!(笑)

 

「好きなことを次々仕事にして」

「一生食っていく方法」

 

なんて…

 

夢やないかーい!!(爆)

 

鼻をふんがふんがさせながら、

この本を買いましたがな!!(笑)

 

「マルチ・ポテンシャライト」

とは、著者の造語です。

 

意味は

「様々なことに興味を持ち、

 多くの事をクリエイティブに探究する人」

 

著者であるエミリー・ワプニックは

講演家、キャリア・コーチ、ブロガー、

コミュニティ・リーダー、

クリエイティブ・ディレクター

と多数の肩書を持っている。

 

学んだことも

音楽、アート、映画制作、法律と

多方面に及んでいる。

 

自分の好奇心に忠実だったことが、

見て取れる。

マルチ・ポテンシャライトなる生き方を

定義するに至ったわけだ。

 

この本を読んだ後で、

TEⅮでの著者のトークを見た。

すごく楽しそうに話していて、

自由な感じが伝わった。


「ああ、自分に正直に生きているって

 こんな空気感なんだなあ」

とうらやましく感じ、

私もそうなりたいと思った。

 

 

みなさんは子供の頃、

どんな仕事をしたいと思っていましたか?

 

今の子供に将来の夢を訪ねると、

「ユーチューバー」や「公務員」になるとか。

楽して一発当てて大金持ち、

一生安定安泰の公僕か…。

 

いずれにせよ選択で重視されているのは、

「金」と思われる。(爆)

 

私の小学校低学年の頃の夢は、

学校の先生。

 

ところが、ある時気が付いてしまった。

このまま大人になっていく過程について。

 

小中高大を卒業し、仕事をして、

結婚して、子供を産んで育てて、

年老いて病気になって死んでしまうんだ、と。

 

小学校4年生の頃に両親の前で、

「私の人生は全て決まっていて、

 もう、絶望しかない…死にたい…」

と言って、しょっちゅう泣いていた。(汗)

 

人生を悲観する小学生って…(汗、汗)

 

そして、だいぶ大人になった今現在。

私は故郷を出て東京在住。

子供もいなければ結婚もしていない。

仕事は想像もしなかったシステムエンジニア

 

そして、好奇心は尽きることなく

今も学び続けている。

 

いや~、人生ってわからないもんです。

振り返ってみると、

小学生の時のあの絶望感に対する反発心が、

今の私になっているかも。

 

ただ、「好きな事を仕事にしているのか」と

問われれた場合、「はい」と即答は出来かねる。

 

もともと新卒で入った会社は

システムインテグレーション業務で

希望の会社ではなかった。

 

というか、希望なんてなかった。

なんでもいいから就職したいとだけ思っていた。

  

短大当時の友人が

第1志望で挙げていた会社に、

私が新卒で入る会社となったのだ。

 

友人が激押しだったので、

「それなら私も受けてみるか」と

入社試験についでに参加したら、

母校からは私だけが合格してしまった。

(友人…スマン…)

 

行き当たりばったり、成り行きだった。

コンピュータに関する知識ゼロだったので、

その後すごく苦労することになる。(汗)

 

他の仕事をした時期もあった。

しかし結局、

確実にお金になるシステムエンジニアの仕事に

舞い戻ってくることになるのだ。(爆)

 

ああ、「金」の為…。

我ながら、悲しい現実にため息がでた。

でも、それだけで〇〇年以上(2桁)の

長きに渡り続けらてこられたわけではない。

 

システムエンジニアの仕事には

私にとって好きな要素があったのだ。

「新しい知識」「理解すること」

「考える事」「作ること」

  

なんだかんだと踏ん張って実績を積んで、

まさに身一つで飯が食えてきたのは

ラッキーだったと心から思う。

 

しかし、

もっとダイレクトに「好き」を仕事にしたい、

という思いがある。

また、一生現役で働く予定の為、

この仕事以外の仕事を探さなくてはならない。

 

 

 今や一つの会社や職業に固執することは

リスクが伴う時代となった。

 

2018年は副業解禁元年。

世界のトヨタですら、

終身雇用は崩壊したと告げた。

 

仕事柄、上場企業に常駐またはその社員と

仕事をする場合が多い。

まだ現役なのに早期退社で辞めていく人を

複雑な思いで見送ることもあった。

 

今や受け身で仕事をする時代ではない。

自らが自分の仕事を見つけるか創出するか

しなければ、本当の意味での経済的な安心は

得られない。

 

この状況は、アンラッキーなのか?

 

いやいや、私は

ベリー・ベリー・ラッキー!!

と思うんですよ!!

 

「お金」の価値観から、

「好き」の価値観へ大きく移行する

チャンスが来たと。

 

 

 

以下、目次より抜粋です。

 

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はじめにー読者のみなさんへの手紙

 

あなたが「なりたいもの」になる方法

ようこそ、「マルチ・ポテンシャライト」

の世界へ

 第1章 マルチ・ポテンシャライト

     -世間にしばられず、複数の天職を

      追求する人達

 第2章 マルチ・ポテンシャライトの

     スーパーパワー

 第3章 マルチ・ポテンシャライトが

     幸せに生きる秘訣

 

マルチ・ポテンシャライトの4つの働き方

十人十色  

 第4章 グループハグ・アプローチ

     -ある一つの多面的な仕事に就き、

      その中でいくつもの分野を行き来する

 第5章 スラッシュ・アプローチ

     -パートタイムの仕事やビジネスを

      掛け持ちし、精力的にその間を飛び回る

 第6章 アインシュタイン・アプローチ

     -安定した「ほどよい仕事」をしながら、

      情熱を注げる取り組みをほかに持つ

 第7章 フェニックス・アプローチ

     -数か月、数年ごとに業界を移り、

      興味を一つずつ掘り下げて行く

 

マルチ・ポテンシャライトたちの課題

“ドラゴン“の倒し方を教えよう

 第8章 自分に合う「生産性システム」の

     つくり方

 第9章 マルチ・ポテンシャライトが抱く

     「不安」に対処する

 

おわりに

 マルチ・ポテンシャライトであることは、

 立派なアイデンティティ

 あなたもコミュニティに参加しよう!

 

◆ーーーーーーーーーーーーーーーーー◆

 

いつも思うことだが、

「好き」を自覚することは意外に難しい。

それを仕事に転用する場合は、

もっと難易度が上がると思っている。

 

なんといっても、

「それって、お金になるの?」の問いかけに、

想像力の全てが根こそぎ持っていかれる。

 

そのメンタルブロックを外すのに、

当書はものすごく役に立つ。

自らの「好き」や「興味」を抽出していく

ワークが充実している。

 

巻末には分野一覧が付いている。

人工知能生命倫理、生命情報科学

クリエイティブ・コーディング、デザイン、教育、

映画作成、出版、マーケティング、等々…

 

興味のある分野にマーカーを引いたら、

かなり多くの項目を塗るハメになってしまった。

私はなんとも欲張りだ(笑)

 

また、複数のキャリアを生きて行く

シミュレーションモデルとしても面白い。

 

「こんな自由なキャリアなんて、

 アメリカと日本じゃ違うよ」

と思うかもしれない。

 

しかし、マルチ・ポテンシャライトとしての

生き方は今後の日本にこそ必要だと思う。

 

もともと器用で優秀な日本人。

今の社会構造では、本来の可能性を

埋没させているのではないだろうか?

 

各人が好きな事や興味のあることを

広げて深め、可能性を発露していくことで、

今の停滞した社会の状態を

「ぶち壊す」のではないかと期待してしまう。

 

あなたは自身の可能性について、

真剣に掘り起こしをしたことがありますか?

きっと、「すごいもの」が眠っているはずです。

 

まず、「すごいもんがある」

と思って探すことから始めたいと思った。

 

もっと、自分自身の才能に期待しよう!

もっと、自由な働き方をクリエイトしよう!

もっと、豊かな人生を生きて行こう!!

 

マルチ・ポテンシャライトの生き方には

その可能性がある。

 

我々も、マルチ・ポテンシャライトに

なってみようではないか!