ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

田丸雅智 『たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座』をヨミヨミ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

田丸雅智 著

『たった40分で誰でも必ず

 小説が書ける

 超ショートショート講座』

について書きます。

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もうね、

ショートショート

に脊髄反応しちゃったんだわ。

 

ショートショートといえば、

星新一

星新一!!

星新一!!!

 

みなさんは星新一をご存知でしょうか?

ショートショートで大変有名な作家さんです。

 

私の中学生の頃の愛読本は

星新一」一択でした。

 

実家の3軒となりに、

ご家族で経営する小さな本屋がありました。

 

私は幼少の頃からそこへ入り浸り、

母からは「ご近所迷惑だからやめなさい!」と

よく怒られていました。

(本屋好きの原点か…)

 

そこで星新一の文庫本に出会ったわけです。

初めに読んだ本は覚えていませんが、

それまで読んだことのない斬新な内容に

とにかくめっちゃくちゃ興奮したのでした。

「なんっって、、面白いんだー!!」

 

それからは、星新一をとにかく読み漁る(笑)。

まだ持っていない星新一の文庫本を見つけると

即買いしていました。

 

星新一の本はショートショートの集合体なので、

いくつかの本に同じ話が掲載されていたりします。

それでも、とにかく手に入る本は全部集めたかった。

 

2つ下の妹も影響を受け、

2段ベッドの上と下で姉妹で読んでいたなぁ。

 

高校生からはバスケ部が忙しすぎて、

読書そのものから遠ざかってしまいました。

 

大人になって東京に移り住み、

丸の内線の車内広告で

星新一賞」の公募を目にしました。

 

久しぶりに見る「星新一」の名前。

 

こんな文学賞があったのか、と思いながら、

なつかしさと、

その名前が今だ変わらない輝きであることに

心躍る思いがしました。

 

そんなこともあり、当書を手に取って みました。

童話作家になる方法」と同じタイミングで

近所の本屋さんで購入しました。

(こんな出会いは小さな本屋ならではなんだよね…)

 

著者の田丸雅智氏は

こだわりを持って「ショートショート作家」

と自ら名乗っているようです。

 

ショートショート小説に大きな可能性を見出し、

その普及のために活動も行っているとのこと。

 

そしてショートショートとの出会いは

小学生の時の星新一

やっぱり、星新一だったんだね…(じ~ん)

 

以下、目次より抜粋です。

 

◆---------ーー--ーー-◆ 

はじめに

第1章 ショートショート作家としての、ぼく

     ショートショートとの出会い

     なぜ「小説家」でなく

      「ショートショート作家」を名乗るのか

     なぜ小説創作講座を開催するのか

第2章 【講義編】ショートショートのつくり方

     ショートショートとは?

      超ショートショートとは?

     超ショートショートの例

     超ショートショートのつくり方

第3章 【実践編】実際に書いてみよう

     ワークシートへの記入

     回し読み・発表

第4章 まとめと応用

     まとめ

     超ショートショート

      膨らませるためのアドバイス

     2回目以降のワークシートを楽しむ方法

     ビジネスシーンへの応用

     オススメ本

第5章 実際の作品例

    「ハサミ車」

    「頭が悪い神様」

    「折りたたみ式世界」

    「ニュース缶」 

第6章 超ショートショートの即興ライブ

    即興ライブの様子

    又吉直樹さんとの

     共作ショートショート

おわりに  

◆----------ーー-ーー-◆ 

 

何と言っても、

ショートショートを味わってもらうのが良いと思う。

以下、当書からのショートショート例を抜粋します。

 

 「発電生物」

  電気ウナギの原理を発展させて、

  自分で発電できる電気タコが開発された。

  よく、電源コードがたくさん差しこまれている

  ことをタコ足配線と呼ぶが、この電気タコの

  場合は本当にタコの足を使った配線で、8本の

  足から電気が取れる。

  ただし、一度にたくさんの電気を使うと熱くなり、

  ゆでダコになってしまう。

               (了)

 

田丸氏が考案した、

ショートショートが誰でも書けるようになる為の

ワークシートがあります。

それが、非常にシステマティック。

プログラミングの「ひな型」のようだ。

 

ワークシートの説明は、

スッキリと理路整然として、かつ丁寧。

道具としての使い方に徹している。

「ひな型」の「取説」といった感じだ。

 

前記の「発電生物」のワークシートを使った

発想方法と書き方が解説されているが、

分かり易くロジカルでフワッとした所が全くない。

 

それなのに、

出来上がったのはこんなに不思議な作品になる。

発想の自由度をアップしつつ、

確実に作品を完成させる仕様になっているのだ。

 

これは、なんともおもしろい。

「私もやってみよう」とその気になってしまった。

少しでも文章心(絵心に対応?)のある人なら、

試してみたくなるだろう。

 

むしろ、

「全く文章書けません!」

と、思っている人がチャレンジすると

新たな世界への扉が開かれるかもしれない。

 

ちなみに、田丸氏は東京大学工学部卒業。

このワークシートは理系の発想だったんだな、

と納得するのでした。

 

当書でもビジネスへの応用が言及されてる。

私もワークシートを見てすぐ思った。

これって、新しい商品やサービスを考える時に

使えるんじゃね!と。

 

たくさんのビジネス書を読んでますが、

いろいろと情報量の多い本より、

このようなシンプルな本の方が

行動に移しやすく使い勝手が良いように思います。

 

発想が貧弱でお困りの方(私もだよ~ん)。

当書の巻末にはワークシートの付録があります。。

使ってみてはいかがでしょう?

 

おススメ本では、

今まで読んだことのないショートショート

作家と作品が紹介されていました。

消えてしまっていたショートショート読書熱が

長い時を経て再燃した。

(…ボッコちゃん…)

 

昔は電車の中でみんな文庫本を広げていた。

今はスマホになってしまった。

ちょっとした時間にダラダラとネット記事を

読んでいる。

芸能人の浮気なんてどうでもいいのに。

 

それならば、

ショートショートを読んで見みようかな?

楽しみながら発想が豊かになるなんて、

いいじゃないかな!