ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

読者は著者の『領域展開』の中へ飛び込め! 書籍サマリーコンテンツに関する一考 についてカキカキ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は読書感想文ではなく、

表題の通り

読者は著者の『領域展開』の中へ飛び込め!

 書籍サマリーコンテンツに関する一考 

について書きます。

f:id:bookyomiyomi:20210201074250j:plain

大した話じゃないです…一考って…(爆)

言いたい放題ってところかな。

 

いや~、恥ずかし気もなくブームに

乗っかっちゃてみたよ。

呪術廻戦はアニメのにわか勢ですが、

『領域展開』ということばが

ステキすぎてさぁ…

 

 

<お茶の教室で体験した『領域展開』>

〇きっかけ

 私は以前、お茶を習っていたことがあります。

 先生が美人で知的で魅力的な人でした。

 あるセミナーでお茶のデモンストレーション

 をされていたのが出会いです。

 

 この先生から習えば自分も知的美人に近づく

 気がして(錯覚…)

 とてもあこがれてしまいました。

 数年越しの思いが叶い、

 やっとお教室に通うことになりました。

 

〇掛け軸の世界

 いざ習ってみると、奥が深くて圧倒される

 ばかり。

 教養が無いと楽しめない趣味なんです。

 単なる憧れで始めてたので無知過ぎました。

 

 私的にとても感激したのは掛け軸の

 用途でした。

 

 掛け軸という制限のある場で

 そこにある絵はあくまで二次元。

 

 招かれた客は、茶席の趣向から亭主の

 意向を推し量り、各人の知識と想像力を

 駆使してそこに描かれている以上のもの

 を見出す。

 

 有限から無限の広がりを感じるという

 相対する現象が痛く気に入りました。

 大げさかもしれませんが、

 そこに宇宙を感じたのです。

 

〇人が創る場 

 人との出会いも学びが大きかった。

 素晴らしい先生の教室だけあって、

 生徒さんは驚くような上流の方々ばかり

 でした。

 国際的有名会社の社長、

 歴史ある国内企業の社長、

 国民的有名作家、宮家ゆかりの方…

 たまにゲストで来る方も知る人ぞ知るという

 才能に秀でた経営者…

 

 一流の方々と同じ空間を共有する。

 話題はもちろんのこと、

 佇まい、声の質感、言葉の選び方、

 どれをとっても新鮮で感心させられました。

 

 -以下は書きたいからー

 ある時、70歳を超えた老年の男性が

 ゲストで参加されました。

 障子ごしの光に照らされた正座した姿が

 とんでもなく美しかったのです!

 静謐さの中に清らかな色気がある…

 知性、豊かさ、人柄を空気が包んでいる…

 今までに一度も見たことのない人でした。

 

 当時まだ若かった私が老年の男性に

 ときめいてしまったことに驚きました。

 一挙手一投足をポーっと見つめていたら、

 隣に座っていた同い年の女性が

 「いい男性って年齢関係ないですね…

  惚れ惚れします…」

 ってつぶやきました。

 

 お茶の教室で出会えたこのような方々は、 

 本来、一般人&いなかもんの私なんぞ

 どこをどうやっても一生縁なんて

 ありえないです。

 同じ場と時間をともに出来たことは貴重な

 体験でした。

 

〇情報が構築する空間

 お茶席はそこに集う人と亭主の趣向により

 完成する『領域展開』の場なのだと

 考えました。

 

 物理的に配置されている物の語る美しさも

 さることながら、

 暗に示された意図や前提のルールや知識、

 個人の持つ想像力による広がり。

 情報が構築する空間は美しいと思ったの

 でした。

 

 『領域展開』の場に入るとその場の構築者に

 支配される。

 通常より自我が抑制された状態になる。

 そうなることでこそ、新たな世界が自分の

 中に急速に構築されていく、

 ということを感じました。

  

 その後、残念ながらお茶は辞めることに…

 激務による過労と体調不良、高額授業料

 (お茶っていろいろ出費が…)が

 負担になって長く続けられませんでした。

 でもこの2年間の経験は大切な大切な

 人生の糧となっています。

 

 

<読書としての『領域展開』>

 〇読書で体験する著者の 『領域展開』

 私のお茶の学びは残念ながら終了して

 しまいましたが、当然、まだまだ興味の

 あることや学びたい事やある。

 

 本来なら学びを得たい人々と時間と空間を

 共にしたほうがいい。

 でも、普通の人にはそんな機会なんて無い。

 そのような人とのコネクションなんて

 手にすることはほぼ不可能です。

 

 じゃあどうするか。

 そう、ここで「読書」なんです。

 リーズナブルにどこでもどんな時でも

 師としたい著者の世界にどっぷり浸かれる。

 書籍は著者が構築した

 情報『領域展開』の場

 だと思うのです。

 

〇書籍サマリーコンテンツってどうよ?

 最近YouTubeで書籍要約動画をよく見かけ

 ます。

 同様のブログもたくさんあるでしょう。

 私も書籍要約動画を見る機会があります。

 確かに便利だな、とは思う。

 

 気になるのは、

 情報のみ手に入れて本を読まなくなって

 しまうのではないかということだ。

 

 情報『領域展開』がされていないよね?

 そこに入っていない状態ってどうよ?

 って思うんですよ。

 

 〇本を読んで私に何が起こっていたのか

 私も読書感想文などと駄文を書いて

 自分の読んだ本を紹介している。

 

 アクセスを稼ぐ為なら、

 多くの人が有益と考えるような

 先ほどから疑問を呈している

 評価の高い本の書籍要約記事などの

 情報提供系の記事がいいんだろうとは思う。

 

 私のブログは備忘録も兼ねているので

 目次は大事にしている。

 だが、本全体のサマリー中心に書かない理由

 は多くの人に自ら本を読む体験をして欲しい

 と思ってるからだ。

 

 私がブログに書く内容は、私が本を読んで

 よかったと思っていることだ。

 読書によって思考と感情が変容するという

 科学変化が起こる事実こそを綴りたいと

 思っている。

 

 縁あってブログを読んでくれる誰かの人生に

 同じようにステキなことが起こってくれると

 うれしいな、いつもそう願っている。

 

 世間一般の書評で良い本と下らない本と

 分けられると思うが、

 はっきり言ってそんなことはどうでもいい。

 読者にとって良い本かどうか

 読んでみなければわからない。

 

 今読んだらつまらないと思う本でも、

 読んだ当時の状況では心に刺さる一言が

 記されていた、ということがある。

 それで人生変わったということだってある。

 私がそうだった。

 

 ひとりぼっち、誰も理解してくれない、

 誰も助けてくれない。

 私の人生はほとんどがそんな状況だった。

 だから年中本屋に行って本を買った。

 図書館に通って本を借りた。

 

 開いた本からはいつだって励ましの言葉や

 具体的な解決策を答えてもらった。

 様々な著者との出会いがあり、

 たくさんの勇気と希望をもらった。

 

 この世界はたくさんの面白い事や

 美しいものに満ち溢れているんだと

 可能性がたくさんあることを知った。

 もっともっと理解したいという気持ちに

 なった。

 私だってまだまだやれるんじゃないか?

 まだまだやろうよ!そう思えた。

 

 今日、私が生きていられるのは本の

 おかげだ。

 いつも、いつでも、本が支えてくれたのだ。

 

〇本を読んで期待できることは何?

 何か問題を抱えた時にどう対応する?

 家族、友人、知人、に頼ることも大切

 だろう。

 でも、自分と同じ環境の人に助言を求めても

 自分が考える事と同じ様な回答しか得られず、

 現状からあまり変化することがないだろう。

 

 情報だけを得るのは幾分ましだと思うが、

 自分自身の思考回路が変わっていないので

 回答に劇的な変化は無さそうだ。

 

 思考回路を作り変える可能性があるのが

 実際に本を読むという行為だと思っている。

 著者の領域展開の中に入って溶けて1つに

 なる。

 一度自分を壊してからの新たな思考回路の

 再構築を行っていくのだ。

 

 書籍サマリーコンテンツのみなら

 新たなインプット、

 今までの思考回路、

 やや新しい or 今までのアウトプット。

 

 自ら読書をすれば、

 新たなインプット、

 新たな思考回路、

 新たなアウトプット。

 

 どちらが自分にとっていいだろうか?

 読書サマリーコンテンツは

 新たな書籍への出会いの一端にもなる。

 私も実際それで新たに読んだ本もある。

 ただ、情報取りだけで終わって欲しくない

 と思うのである。

 

 そこから先のもう1歩。

 自分で本を読もう。

  

 

<いざ!『領域展開』へ!!>

 実際には、読者次第で『領域展開』の

 領域の構築のされ方が違ってくると思う。

 読者の知識レベルに見合った『領域展開』

 にしかならないだろう。

 

 それでも、著者の圧倒的パワーに助けられた

 『領域展開』で新たな世界を体験することで

 自らの再構築が可能になるのではないだろう

 か。

  

 著者の世界にどっぷり浸かって

 一時的に自分自身を喪失する。

 それこそが肝だと思う。

 そこから新たに構築した自分で

 ダイナミックな変化が起こそう!!

 

 情報『領域展開』は無限に広がる世界だ。

 あなたも私も挑戦者であろう!

 さあ、ともに行こうぞ~!! 

 (…中2病全開だ…)