ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

苫米地英人 『苫米地式 聴くだけで脳が生まれ変わるCDブック』をヨミヨミ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

苫米地英人 著

『苫米地式 

 聴くだけで脳が生まれ変わるCDブック』

について書きます。

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いや~、しばらく更新が空いてました…。

なんか、ちょっと、

あれやこれや熟考しておりました…。

 

なにをしていたかと言うと、

「ゴール設定」について考えていたのですよ。

そう、苫米地氏著書で何度も書かれている

「現状の外へのゴール」

 

私はこの1年、病気療養で

仕事をお休みしております。

 

持病の喘息がどうにもひどくなって、

「このままだと、し・ぬ・・」

という事態になってしまい…(汗)

 

体調不良時の通勤の歩行が困難になり、

数十メートルの移動も時間をかけて

決死の思いで進む。

電車に乗れない時はタクシーで通勤。

 

ただ、ただ、

仕事に対する責任感だけで出勤していました。

もう、ほんとに辛い過ぎて、

何のために生きているのかわからなかった。

 

私は喘息の治療薬にアレルギーがあり、

有効な投薬治療方法がない状況。

アナフィラキシー症状を起こしてしまい、

「次、同じ注射打ったら、死にます。」

と、担当医に言われてしまった…(汗)

他の薬も試したが、39度近くの高熱を出した。

(異変があれば救急車に乗って病院に来るように

 言われてたが、深夜に救急車を呼ぶ勇気が無く、

 いざという時のためにスマホを握りしめて、

 一晩辛くて怖い思いをしたよ…

 かなりまれな事例らしい…)

 

有効な治療が受けられず、

長年無理をして働いた結果、

心身ともに限界が来た。

「死」が頭の中に頻繁によぎり始めた。

1年先どころか数か月先の自分も見失った。

 

あれ、私の一生ってこんなんだったけ?

ただただ、病で苦しんで終わるの?

 

違う、違うよ!

 

私は、

好奇心いっぱいに

自分に正直に

やりたい事をやって生きているはず!

 

そこで、仕事を休んだ。

思い切って、と言うか

それしか選択肢がなかった。

 

「現状の延長線で生きるのは無理だ…」

この自覚を持ってから、

どうしたらいいかをずっと考え続けた。

 

療養生活に入ってから、

本棚にある苫米地本をおさらいした。

 

ルー・タイスの

 『アファメーション

マーク・シューベルト

 『「言葉」があなたの人生を決める』

苫米地英人の 

 『コンフォートゾーンの作り方』

 『「言葉」があなたの人生を決める 

   実践ワークブック』

 『自分を大きく変える偉人たち、100の言葉』

 『苫米地式コーチング』

 『未来のブッダ

 『超さとり入門』

等々…

 

苫米地氏の著書のどれかに、

学生の頃、国会図書館に通ったエピソードがあった。

体調が回復して外出できるようになってから、

私も国会図書館に行ってみた。

  

今は幸いにも、時間はある。

ノートに本の概要をまとめ、

書かれているワークをちゃんとやってみた。

ワークは数日どころか数週間もかかる場合もあった。

 

ワークをやってみて、ちょっと驚いた。

やるとやらないのとでは大きく違う。

(初読の時は、読んだだけだった…)

 

これらを通して、

現状の外へのゴール設定、

それに向けた

アファメーションを作り上げた。

 

これを仕事を休んだ直後の1年前、

そしてここ最近の2回行った。

 

正直、とっても大変だ。

楽しいゴール設定のはずなのに、

つらくなってワークを途中で

やめたくなってしまった。

 

ふわふわと「~だったらいいな…」と考えるのと、

それを実現するために真剣に考えるとのでは

かなり違う。ものすごく 疲れる。

何より「どうせ無理だ」という思いとの戦いが

しんどい。

 

それでも、一通りやってみると

ゆるぎない核みたいなものが

自分の中に出来上がっている感じがしている。

 

「現状の外へゴールを設定する」

ということに対して、

正直、以前は懐疑的な気持ちを持っていた。

 

「現状の外へゴールを設定」していいのは、

才能のある人や特別な情熱のある人だけ。

普通の人がそんなことをしては、

無謀で危険ではないかと思っていた。

 

私のような普通の人間は、

現状とゴールが乖離し過ぎて、押しつぶされるほどの

どうしようもない無力感を感じると予想した。

もしくは、ゴールを夢想しているだけで

日々が過ぎ、結局何も変わらない人生。

かえって残酷なことのように思えた。

 

でも今は

「現状の外へゴール」が無い方が

危ういとさえ思う。

 

現在は情報過多な世界となった。

状況はものすごい勢いで変化している。

足元や少し先を見ているだけでは

どんな所に流されてしまうかわからない。

常に不安がつきまとう。

  

唯一確信できるのは自分自身で望んだ

ゴールだけではないだろうか。

 

自分の人生の未来にしっかり

くさび(ゴール)を打ち込むことでしか、

この世をサバイブする術が無いとさえ思う。

 

ゴールを生きている人間は、

不安はきっと最小限になるだろう。

何か起こっても、希望と喜びを見出すはずだ。

そんな生き方を幸福な人生と言うのではないか。

  

自分の人生の主役は自分だけ。

家族も仕事場の仲間も上司も友人も、

日本の総理大臣、アメリカ大統領、

どっかの国の王様だってぶっちゃけみんなモブだ。

 

そう、私が主人公。

スポットライトは自分にのみ当たっているのだ。

思い通りに生きていなくてどうする?!

 

そう思い始めてから、

頭に輝くクラウンと、右手に魔法の杖と

豪華なドレスをまとった姫のイメージが…(笑)

 

この1年での改善事項は以下となった。

・153cm、84㎏(!超肥満)だったが、

 現在は65㎏まで減量成功!(-19㎏!)

 ※その後58㎏になりました(ー26㎏!!)

・喘息の呼気検査も6年ぶりに数値が改善!

CRP値(炎症反応値)が過去最低!

・自分でも「良くなってる!」との実感あり!!

・顔が小さくなってきれいになってる感じが!!

 

仕事を休んで心身ともにノーストレスだったから

良くなった、と客観的にはみなされると思う。

 

でも、私の主観としては

「現状の外にゴールを設定した」から

現状が好転してると感じている。

 

とんでもなく長い前置きにお付き合い頂き、

ありがとうございました。(笑)

 

 

さて、やっと当書についてのお話です。

苫米地氏はずっと音楽が脳に与えることについて

研究されています。

 

過去にもCDブックをいくつも出しています。

私も持っています。

しかしながら、頻繫にそのCDを聞く習慣を持てず、

その効能について実感に至らず…(汗)。

 

当書の感想を書こうと思ったのは、

脳の使い方について、

ものすごくコンパクトに分かり易く、

濃い内容でまとめてあるからです。

 

以下、目次より抜粋です。

◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆

PART1 「頭がいい」脳に生まれ変わるために

     世間の「頭いい・悪い」の基準は

      間違っている

     頭の良さの第1ステップ:

       脳が期待どおりの情報処理をしてくれる

       こと

     頭の良さの第2ステップ:

       脳が想定外のひらめきを起こすこと

     「頭のよさ」は才能ではなく技術である

     「頭が悪い」=「贅肉ブヨブヨの身体」

     「頭のよさ」はトレニンーグで取り戻せる

 

PART2 「頭のよさ」を生み出すメカニズム

     「頭のよさ」の構成要素1:

       情報量と、それに付随する認識力

     脳は知っているものしか認識できない

     知識があるせいで認識の「盲点」が生まれる

     「盲点」を消すために必要な思考回路

     「頭のよさ」の構成要素2:

       認識したものを利用する意識状態を

       つくる力

     理解力を上げるために効果的なトレニンーグ

     「頭のよさ」の構成要素3:

       抽象化した情報を使って新しい何かを

       生み出す力

     「ひらめき力」を身につけるために必要な

      こと

 

PART3 「理想の脳」が手に入るゴール設定

     悪い「コンフォートゾーン」で生きて

      いないか

     イチロー選手の

      「最強のコンフォートゾーン」

     「会社で出世する」ことは

      「ゴール」ではない

     時間は未来から過去に流れている

     人は「ゴール」があるから頭がよくなる

 

PART4 音源の効果を倍増するトレニンーグ

     音源を聴くだけで脳が生まれ変わる

     メカニズム

     ①聴くだけでIQが上がる曲: 

      聴きながら興味のある本を読む

     ②聴くだけで集中力が上がる曲:

      聴きながら興味のある作業をする

     ③聴くだけで生産性が上がる曲:

      聴きながら「ゴール」へのタスクを見直す

     ④聴くだけでひらめきを呼ぶ曲: 

      聴きながら問題の解決方法を考える

◆ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー◆

 

PART1での頭の良さのについて、

以下の記載がとても理解しやすかった。

 「頭の良さの第1ステップ:

   脳が期待どおりの情報処理をしてくれること

  頭の良さの第2ステップ:

   脳が想定外のひらめきを起こすこと」

 

今後は「脳が想定外のひらめきを起こすこと」

が、しのぎを削る世界になる。

ここを目指したいものだ。

 

そのために、

 ①情報量と、それに付随する認識力

 ➁認識したものを利用する意識状態をつくる力

 ③抽象化した情報を使って新しい何かを生み出す力

が必要ってことなんですね。

 

「ゴールがあるから頭が良くなる」

という言葉も刺さりました。

何の目的もなく、また、低い目的意識では

能力が最大限にストレッチすることは無い

でしょうから。

 

苫米地さんの著書は

極論的な書き方をされている場合が多くて、

そのことが批判の対象になる場合もあります。

 

でも最近、他の本を読んでいて、

「これって、苫米地さんが言っていたことなんじゃ」

との気付きがあるようになりました。

 

苫米地さんの書きっぷりは、

なんというか公式を語っている感じ。

汎用的過ぎて、すぐにはピンとこない。

でも、ピンときてからが、スゴイ。

 

何がスゴイと思っているかと言うと、

苫米地さんの語っている所の視点の高さ

(抽象度)に

おおっ!!てなるんですよね。

 

他のそれぞれの著者の方々は、

解いた結果を語っているように感じる。

(伝わるかしら…この表現…)

 

比較していい悪いとか上と下とかではなく、

苫米地氏の著書がとても異質なんだろうと

最近思い始めてきた。

 

当書にもゴール設定について書かれています。

ゴール設定は苫米地さんの著書に最多と言うくらい

登場します。

今までたくさん苫米地本を読んできて、

ここ一年でやっとゴール設定の重要性を理解したと

感じています。

  

当書の中で、

ゴール側にコンフォートゾーンを置くための

コツの参考書籍として、

『コンフォートゾーンの作り方』

『「1日10分」で脳が生まれ変わる』

を紹介しています。

 

これらを再読してワークをしましたが、

正直、こんなことが書いてあったのかと

超ビックリでした。

ゴールの記憶の合成方法なんて、面白過ぎる!

内部表現の変化が物理世界の変化へ与える

影響課程の説明がぶっ飛んでる!

 

あかん、今までなんも理解していなかった。

読んだだけじゃ、ダメだ。

ワークしなくちゃ、もったいない。

 

当書もワークがあります。

CDを聞きながら、ゴールに向けて行います。

楽しみながらやろう!と思ってます。

 

ここまで読んで下さったあなた。

現状の外にあなた心から望む

ゴールを設定していますか?

 

あなたがあなたの望んだ素晴らしい人生を

歩んで行ける事を願いつつ、

当書をおススメいたします。