ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

神田昌典 『インパクトカンパニー』をヨミヨミ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

神田昌典 著

インパクトカンパニー』

について書きます。

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私が神田氏の著者と初めて出会ったのは、

『非常識な成功法則』

という本でした。

既読の方も多いのではないでしょうか。

 

ぶっちゃけトークの文体で、

こんなのありか?と当時思ったのを思い出します。

この本は装幀を変えて何度か再販されています。

 

それまでに無い型破りな成功本でした。

この本のおかげで、

日本における起業家が増えたであろうと

言われています。

 

幾人かの起業家の著書で

影響を受けた本として

ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん、貧乏父さん』

『非常識な成功法則』を挙げる方がいました。

 

出版業界では

ビフォア神田、アフター神田といわれ、

その後のビジネス本の出版物に

与えた影響がかなり大きかったそうです。

ピンク色のビジネス書が展開するようになったは、

ひとえに神田さんの本が売れたからだとか。

 

似たような装幀やタイトル、書き方の

ビジネス書が書店にあふれました。

 

神田さんがこれまで書いてきた著書の数々は、

中小企業向けの売り上げアップの為に

具体的に応用できる本。

知名度、内容とも群を抜いていたと思います。

鮮烈的な革新者との印象でした。

  

最近は以前のように派手な本を

たくさん出すこともないと感じていました。

どの媒体で見たか忘れてしまいましたが、

大量の蔵書があったのを

厳選した数冊に減らしたとのこと。

 

やりつくして

隠居生活にはいっちゃったのかと

思っていました、

 

しかし、

それは大きな勘違いででした。

神田さんは変わらず熱い知性の人でした。

 

神田さんといえばマーケティング

 

本書では

現状のWebでのマーケティング

分析し尽くしています。

デジタルデータの具体的活用方法は

参考に出来る会社もたくさんあるはずです。

 

ダイレクト・レスポンス・マーケティング

提唱し、チラシやDMを中心に指南していた

初期の本の内容を思い出し、

進化し続けているのだなと感慨深くなったりしました。

 

社会的動向の分析も言及していますが、

その洞察の深さはさすがだなと感じました。

 

 

世界の経済情勢とその未来を予測し、

「北東アジア経済圏」に目を向けるのは

ちょっと驚きでした。

政治情勢はさておき、

実際に経済圏として連携していくであろうと

同意するような説得力があります。

 

柔軟でフットワークが軽く

それでいて志のある若手の起業家に

明るい未来への可能性を示そうとする

神田さんの姿勢には共感します。

 

最近のニュースでは

全くいい話を聞きません。

経済の悪化、社会の先行き見通し不安、

世界的治安の悪化など…

 

そんな状況に呑まれてしまっては

いけないのではないかと考えています。

 

私たちは

自らや周りの大切な人々の幸せを願い、

より良い社会を目指して行くことこそ

大事なのではないかと。

 

インパクトカンパニーとは

社会に影響力のある会社のこと。

 

成功例として紹介されている会社が

大変興味深かったです。

小さな地方の会社が世界に打って出て成功を収める。

日本ならではのポテンシャルの高さ、可能性を感じました。

やり方次第では、日本は明るいと思えます。

 

そして、なんといっても本書のキモは

「顧客を創造するたったひとつの技術」。

 

これは、どうぞ本書を読んで

ご自身で確かめてください。

 

後書きの

「20年間の感謝と、書籍リスト」は

長らく神田さんの本を読んできた人には

胸が熱くなる内容です。

 

しかも、本当に実用的。
売り上げアップをしたい方は必見です。

 

この本は

神田昌典氏の20年間の執筆生活を

記念するにふさわしい一冊だと思います。