ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

テレンス・キーリー 『朝食はからだに悪い』をヨミヨミ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

テレンス・キーリー 著

『朝食はからだに悪い』

について書きます。

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『朝食はからだに悪い』…(困惑)

衝撃的な題です…

本当かどうか疑いが先に立ちました。

 

なぜなら、

私は「朝ごはん最高!」

と、思っていたからです。

 

みなさん、朝ごはん食べてますか?

私は子供の頃から、朝食は何が何でも食べる派

です。

ちなみに、パン派でバナナと卵とコーヒーは

必須。

(ご飯は大好きだが、朝はどうも食べれん…)

 

時間が無くても、パン咥えてダッシュ

残念ながらイケメンと交差点でぶつかる出会い

は、ありませんでしたが…(笑)

 

自分への特別なご褒美に、

ホテルの朝食を食べに行くこともありました。

新鮮な季節のフルーツ、

暖かいスクランブルエッグ、

焼きたてデニッシュ、ほくほくポテト、

カリカリベーコン

数種類のフレッシュジュース、

シリアルやナッツをトッピングするヨーグルト…

(ああ、よだれが…)

 

今までたくさんの書籍やメディア、

政府の健康指針に至るまで

「朝ごはんはからだにいい」

と推奨されてきました。

 

朝ごはんを食べない人は

「生活態度がだらしない人」

との印象すら持たれていたはずです。

 

しかし、

 

この本を読んで後、

私は少なくとも今までと同じ朝食は

やめました。

 

あれほど、固く信じていた

「朝ごはんからだにいい信仰」

が、きれいさっぱりなくなりました。

 

いかにもおいしそうな朝食は、

ほんっっと、体に悪いって!!

もーびっくりですわ。

 

著者のテレンス・キーリー氏について

ご紹介します。

オックスフォード大学の臨床生化学博士

だそうです。

 

ロンドン医科歯科学校で医学を研修。

オックスフォード大学臨床生化学博士号取

取得。

ケンブリッジ大学で教鞭をとり、(1986~2001)

バッキンガム大学副学長(2001~2014)。

 

現在、ケイトー研究所(ワシントンDC)の

科学研究センターの客員研究員として、

食料政策に関する研修に携わっている。

(※本書著者紹介より)

 

前記にある通り、著者であるキーリー氏は

医学の知識のあるハイクラスな研究者。

しかも、自身が糖尿病になったことで、

研究・調査した結果なのです。

 

2010年に糖尿病と診断されたキーリー氏は、

当初、真面目に医師の指示に従った食生活を

送っていました。

 

「1日3食」

「特に朝食を抜くべからず」

 

しかし、

血糖値測定器にて血糖値を計測していると、

朝いちばんの血糖値が驚くほど高く、

朝食をとると、さらに危険なほど上昇する

ということを発見します。

 

そこで、研究者であるキーリー氏は

調査・研究を始めるのです。

 

本書では、

これでもかというほどの

研究データが提示されています。

いくつものデータが、

朝食をとることで血糖値が爆上げされること

を証明しています。

 

また、

朝食をとることがよいとされる

ビジネス的からくりも暴かれています。

(シリアル、もう食べれません…)

 

多くの「朝食を取った方が良い」とした

研究結果の誤りも徹底的に論破しています。

 

この本が本当に素晴らしいと思うのは、

血糖値に着目した上で、

それがもたらす健康問題を

広範囲に検証・説明を展開している点です。

読者自身の健康問題を真剣に考え、

正しい理解と行動そして改善へと向かわせる

力のある良書だと思います。

 

テレビを代表とするマスメディアで、

「〇〇がからだにいい」

「〇〇がからだに悪い」

にすぐ飛びつくのは愚の骨頂。

 

これからは、

このような良書を読み知識を身に着け、

自分で検証・吟味していくことが

自身の健康を本当の意味でケアすることになる

と考えています。

 

ちなみに私は薬を飲む為に

完全朝食抜きはできません。

なので、

半ゆで卵2個といちごまたはブルーベリーを

一日おきに交互に食べるようになりました。

  →最近は納豆1パックを

   エゴマティースプーン1杯と

   塩で食べることが多いデス

 

本書では、朝食をどうしても抜けない人向けに

何を食べたら良いかというありがたい情報も

あるのです!

 

以下に本書より「はじめに」の文を

抜粋します。

 

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はじめに

 

 神の摂理は日々、私たちに絶食という貴重な

贈り物をしてくれる。

私たちは前日に食べたものを一晩かけて消化

し、朝を迎える頃には、代謝は摂食モード

から絶食モードに移行している。

 

絶食は健康にとても良い。

絶食するとインスリン値が下がり、血糖値、

中性脂肪コレステロールの値も下がる。

最もありがたいののは、体重が減ることだ。

 

 一方、起きているときに私たちの多くは

何をしているだろう?

 

 朝食をとって絶食を終わらせ、昼も夜も過剰

に食べ、ひいては、

2型糖尿病、肥満、心臓病、脳卒中、高血圧、

認知症、肝臓がん、肺がん、膵臓がん、

子宮がんを招いているのだ。

 

 朝食は少なくとも4つの害をもたらす。

  ①摂取カロリーを増やす

  ②その後の空腹感を強める

  ③静かな殺人者、

   メタボリックシンドロームを悪化させる

  ④朝食は炭水化物中心のために、

   さらに状況を悪化させる

 

 朝食は1日で最も重要な食事だ。

 ただし「抜くべき食事として」-----

 

           テレンス・キーリー

 

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激押しの

一冊です。