ブックヨミヨミの読書感想ぶんぶん

雑食系の読書感想文!

西野精治 『スタンフォード式 最高の睡眠』をヨミヨミ。

こんにちは!

ブックヨミヨミです。

 

今日は

西野精治 著

スタンフォード式 最高の睡眠』

について書きます。

 

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と言っても、

実は8月に読んで感想を書いていたんですよね。

公開することをすっかり忘れていました。

本日公開します!

 

昨今、有名企業や大学の「~式」って本が多いですよね。

よく確認してみると、

著者が以前留学していたことがある、とか、

もう辞めちゃったけどその企業に務めていたことがあるとか。

 

ちょっと、、そんなんでいいのか??

と、いろいろ物申したくなる本がちょいちょいありました。

 

しかし、この本の筆者は

スタンフォード大学教授」西野清治氏。

マジか。マジもんか。

 

スタンフォード大学が超有名大学なことは、流石に知っている。

そこで、大学と著者についてチョコと調べてみた。

 

スタンフォード大学

 シリコンバレーの中央にあり、

 2017年の世界大学ランキングで第3位。

 (ちなみに、あのMIT、ハーバードより上位だ)

 

<西野清治氏>

 西野氏は、ナルコレプシーという突発的に寝てしまう

 病気の研究を中心に睡眠に関わる研究をされているようだ。

 論文を多数(WIKIによると170以上)書かれており、

 今回が初めての一般向けの著書と書中にも書かれていた。

 

こんなすごい方が日本人にいるなんて。

第一線の一流の研究者による著書だなんて、否が応でも期待が高まった。


…そして、読後の感想。

(カッと目を見開き、あなたの両肩を鷲掴みにし)

「睡眠をないがしろにする者は、不幸になる!」

「睡眠をないがしろにするものは、死、あるのみ!!」


ごめん、ごめん、ちょっと強烈でした。訂正。

(空を見上げ、片手を宙に差し伸べながら)

「睡眠を大事にして、今の人生を幸せに生きよう!」

「睡眠を大切にして、健康に長生きしよう!!」

 

1日24時間。内7時間寝るとして、約1/3になります。

人生80年とすると、24年間は寝ている訳です。

改めてそう考えると、長いよですよね。そんなに寝てるんかい。

 

1日7時間も寝てないよ~という方。

私もです。(平均5.5時間ですヨ)

しかし、睡眠時間の重要性は当たり前に感じているはず。

 

私も「睡眠大事!」と思い、睡眠関連の本はたっくさん読みました。

何冊読んだか覚えていません。

でも、本書はそれらの本とは明らかに一線を画すのです。

 

本書は、

研究のエビデンスをもとに論理的に解説されています。

ほとんど自前の研究をもとに書かれています。

 

今まで読んできた本は、

多くの日本人医師や医療従事者による著書が大半でした。

内容はもちろん素晴らしく、有益な本も多数ありました。

 

今まで読んだ本の著者は、

大変な勉強と努力と得難い医療実績により執筆なさっていると思います。

 

しかしながら、他者の論文をもとに、

自身の臨床体験と合わせて書いている場合が多いです。

少し厳しい言い方ですが、根拠が借り物なのです。


西野氏はご自身の長年に渡る研究をもとに本書を執筆されている。

根拠の信頼度は、ピカイチなのです。

巻末の主要参考資料一覧をご覧ください。

通常の一般書籍ではかつて見たことありません。


また、研究者にありがちな難しい内容でなく、

普通の人が理解でき、普段の生活に取り入れられる内容です。

 

通常、本屋で目につく研究者の本は外国語訳が多いです。

日本人にとっては非常に難解で、読むのが一苦労。

私の場合、途中であきらめる場合が多い…(苦笑)

本の質としては非常に高いものが多いのに、残念に思っています。

 

その難解さを排除し、

超一流の研究者の最先端の情報に触れられる。

私たち読者は、それを自分の人生に生かせる。

 

非常に稀な本だと思います。

たくさんの人に読んで欲しい。

 

最近、ネットで「睡眠負債」という言葉を目にします。

本書でも触れられていますが、睡眠不足は簡単に解消できず、

その負担は肉体に蓄積されていくようです。

 

睡眠不足から高血圧、糖尿病、アルツハイマーになる確率が

高くなることが知られてきました。

 

日本人は忙しくて睡眠不足がが当たり前、な風潮があります。

それがいかに無知で安愚な認識か恥ずかしくなります。

 

私は睡眠時無呼吸症です。

寝ている時に気道が塞がってしまうのです。

現在、睡眠時にはCPAPシーパップ)という

圧縮空気を気道に送る装置を装着しています。

 

この病気だとわかる以前は、

起床時の疲労感や、悪夢にうなされたり、日中眠くて倒れそうになったり。

ボーっとして仕事に支障をきたして辛かったです。

ずっとうつ病だと思って、治療受けていました。

でも、改善されませんでした。

 

人は眠れてないと、心身ともに崩壊していきます。

地獄にいるようでした。

寝る時にお願いしていました。

「神様、明日の朝、私を死体にしてください」

 

あ、息止まってる…

そう自覚し、病院で検査を受け、

治療を始めてもう10年くらいになります。

睡眠時無呼吸症の情報が拡がってきたことで治療にこぎつけたのでした。

 

今では、 

日中眠くなることがほとんどなくなりました。

朝起きた時は元気に「朝だー」って元気に起きれます。

疲労感と恐怖心でいっぱいだった状態から解放され、

理性的に思考することができ、感情も安定しています。

 

人生変わったと言っても過言ではありません。

ちゃんと睡眠を取って、心身ともに休むことが

どんなに有益なことか痛感しています。

 

質の良い睡眠は日々の幸福感に直結しているのです。

 

もっと、仕事のパフォーマンスを上げたい

もっと、スポーツで良い結果を出したい

もっと、いい成績を取りたい

もっと、美しくなりたい

もっと、ダイエットに成功したい

 

本書の情報を活用し、

質の良い睡眠を重ねることにより

どんな良い効果をもたらすでしょうか。

 

肌がきれいになった(わお~)

成績が良くなった(良かったね)

仕事が早く終わって家族と夕食できる(うれしいね)

食事たくさん食べなくても満足(満たされてるね)

心がなんだか軽くて前向き!(いいね~)

持病の症状が軽減した(何よりだね)

 

誰にどんな変化が訪れるか。

これは実践してみなければわかりません。

 

睡眠不足気味な人は、もっと睡眠をしっかりとる。

睡眠は十分な人も、もっと効果的に取る。

本書には素晴らしい理論とエビデンス

実践方法が書かれています。

 

ちなみに、私も実践しようと思っているのが、

「寝始め90分の充実」です。

 

「質の高い人生は、質の高い睡眠から」

何かの宣伝文句だったと思いますが、本当です。

 

睡眠を軸に一日の送り方を変えてみると

今までとは違うことが起きると思います。

是非、本書をご自身で読んでいただきたい。

 

あなたの人生に幸せな革命が起こりますこと

期待して。